プロローグ |
浮遊都市”リベル=アーク”崩壊より半年後……。 エレボニア帝国東部、クロイツェン州の中心都市バリアハート。 その郊外にある飛行船発着場に、風変わりなひとりの青年の姿があった。 彼の名は、ケビン・グラハム。 七耀教会の神父であると同時に、古代文明の遺産”アーティファクト”の 調査・回収・関連事件の処理を行う”星杯騎士団”に所属する騎士である。 「ルシタニア号……豪華飛行客船か。」。 「は~、これで任務やなかったら思う存分、大空のバカンスと洒落込むところなんやけど」。 各地の貴族や成り上がりの大金持ち。 大枚をはたいて二等客室のチケットを買い求めた市民たち。 浮き立ちざわめく乗船客に混じって、長いタラップを渡るケビン。 ラインフォルト社製の大型エンジンが重低音を響かせ、 全長120アージュの巨船が、ゆっくりと大空に浮かび上がる。 それが……新たなる冒険の始まりだった。 |
ケビン・グラハム |
七耀教会の巡回神父にして”星杯騎士団”に所属する騎士。半年まえの”輝く環”事件では、さまざまな形でエステルたちに協力したが、その真の狙いは他にあり、冷徹とも言える実行力でそれを達成した。騎士団を束ねている12名の”守護騎士(ドミニオン)”の第5位にして、”外法狩り”という渾名で恐れられている実力の持ち主。 |
リース・アルジェント |
七耀教会のシスターにして”星杯騎士団”に所属する従騎士。かつて孤児だったケビンとともに、同じ福音施設(教会の孤児院)で育った。ルフィナというじつの姉がいたが、5年ほどまえに事故で他界してしまっている。独特なペースの持ち主で、趣味は食べること全般と教会の聖典を読むこと。武術の腕は確かで、伸縮自在の法剣(テンプルソード)を自在に使いこなす。 |
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