鐵之狂傲

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01. 數え唄
02. 龍
03. 黄昏
04. 別の人
05. 旅人
06. ナナカマド
07. 空の終
08. 春の夜に
09. テルーの唄(插入曲)
10. 時の歌(主題曲)


1.數え唄
作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子

ひとつの秘密埋めんとして
ふたつの踏み分け道をたどり
みっつの水辺彷徨い(さまよい)歩く

よっつ宵(よい)待ち草咲く夜
いつつ泉沈められた
むっつの昔ばらしを聞かん

ななつの涙乾かぬままに(かわかぬままに)
やっつの刃(やいば)を抱(いだ)きながら
ここのつ孤独の満ちる心

2.竜
作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子

昔々 その昔
歴史が始まる前のこと
二つのものは一つだった
二つは同じ一つだった

持つこと欲した もの達は
海と大地を 選んだか
自由を欲した  もの達は
何も持たずに 飛び去った

分かれてしまった 人と

分かれてしまった 太古の記憶

遠く遠くの 西の果て
世界が終わる 最果てで
翼を持った もの達は
風のはざまに 生きている

風を吸い込み 火を喰らい
鋼の体は 風に乗る
赤い瞳は 真を見つめ
太古の言葉で 真を語る

どんなものにも 囚われず
どんなものにも おもねることなく

それは気高く 慈悲深い
そして殘酷な 殘酷な命
人がなくした 太古の姿

3.黄昏
作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子

通りを行きかう人影もなく
路地裏に響く 呼び声もない
焚かれることない凍えた炉辺
閉さざれたままの小さなの扉

歴史を刻んだ石の壁も
今は色あせ 形をなくし
草に覆われた石畳には
砂埃だけが遊んでいる

みなんどこへ行ったのだろう
私が愛してあの人たちは
色のあせていくたそがれの中
私は一人涙する

ひろがる田畑に種は撒かれず
名前を知らない草が茂る
営みの跡を草木が隱し
実の記憶も遠くになって

繕い続けてもほつれていく
輝きの消えた私の世界
行く手を照らす灯りもなしに
それでも歩みは止められぬ

これからどこへ行ったのだろう
私の愛するあの人たちは
色のあせていくたそがれの中
私は一人尽くす(つくす)

4.別の人
作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子

別の人になりたい
わたしじゃない別の人
どこか遠くの町にいって
生まれ変わってしまいたい

生まれ変わったわたしは
今とはちがうわたしよ
明るくすてきなひとになって
友達もたくさんできるはず

いっぱい勉強もして
ちょっぴり仕事もするの
いろんな場所にいって
思い出もたくさんつくるの

いつか好きな人もできて
あたらしいうちに住んで
あたらしい家族もできるでしょう
あたらしいわたしは別の人

別の人になりたい
わたしじゃない別の人
でもわたしはわたし
別の人にわなれないの

5.旅人
作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子

幾つもの昼と夜を越えて
幾つもの海と島を渡り
真の光を探し続け
彼の旅は末だ終わらず

船べりを叩く浪と話
帆を打つ風のたゆまぬ歌を聞く
内なる声が導くままに
朝に焼かれた手で舵を取る

言葉が意味をなくした都に
隱された愛の言葉を探し
声なき声がすすり泣く
深き暗闇の路上の歩む

時の失われた街で
亡き者たちのその哀しみを知り
祈りの刻まれた神殿に
太古の生きものの声を聞く

最果ての象牙の浜辺
とこしえの映えの島
鳥さえかよわぬ荒野の中に
小さく瞬く命をみる

星降る夜の孤独な眠りに
かなた故鄉の山を思う

白き鄉々と黒き森
丘を躯け回りし幼き日
夜每夜每の炉辺物語
懐かしき隱者の面影

輝かしかりしかの年月を
取り返すことあたわずとも
それを悲しむまいとして
彼の旅は末だ終わらず

6.ナナカマド
作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子

白く凍った朝の丘で
真っ赤な宝石見つけまして
霜をまとったナナカマドの実
吐息で溶かしてあげました

手のひらの中の赤い粒を
ぼんやり見つめているうちに
あなたを思い出しました
こんなに冷たい季節でも
あなたは旅路にあるのでしょうか

あなたが旅立って行ったのは
まだ雪が残る頃でした
それから何度も季節は過ぎ
わたしの背に丈も伸びました

ゆっくりゆっくり育っていく
ナナカマドは生命の木よ
この木がもっと大きくなって
真っ白な花を咲かす頃
も一度あなたに会えるでしょうか

7.空の終点
作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子

空に終点はあるのかしら
どんな道も終点がでしょう
大地にも終点があるわ
海にも終点があるはずよ

終わりがないものってあるのかしら
夜が来て一日は終わるでしょ
どの季節にも終わりがあるわ
わたしの命もいつか

空には終点がないって
あのひとはいう
空がずっとずっと続いて
どこまで行っても終わりがないと

空に終点はあるのかしら
それを確かめにいきたいあの人と
あの人と飛んでいきたい
空の終点があるところまで

8.春の夜に
作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子

あたたかき春の夜
天空に浮かびし
月のこうこうたる
にゅうはくの光

土のかおりみちて
つぼみゆる気配
ただ陶然として
涙にぼれるだけ

桜の花のした
もいちど妻のてをとり
歩むことのぞんだ人は
春をまたずに逝きし

なりより美しく
殘酷なる季節
雪に古木倒れ
その跡に芽が吹く

今宵生まれいずる
幼き命に
われ持ちたる全ての
愛の歌を捧く

われ持ちたる全て
愛の歌を捧く

9.瑟魯之歌(テルーの唄)
作詞:宮崎吾朗 / 作曲:谷山浩子 / 歌:手嶌葵


夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる
在近黃昏的雲層上 總是單獨飛翔著
Yuuyami semaru kumo no ue Itsumo ichiwa de tonde iru

鷹はきっと悲しかろう
老鷹應該很悲傷吧
Taka wa kitto kanashi karou

音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼
在無聲無息的風中 抓住天空的牠的羽翼
Oto mo todaeta kaze no naka Sora wo tsukanda sono tsubasa

休めることはできなくて
無法休息
Yasumeru koto wa deki nakute

心を何にたとえよう 鷹のようなこの心
把心比喻成什麼好呢 像老鷹般的這顆心
Kokoro wo nani ni tatoe you Taka no you na kono kokoro

心を何にたとえよう 空をまうよな悲しみを
把心比喻成什麼好呢 在空中飛舞的悲傷
Kokoro wo nani ni tatoe you Sora wo mau yo na kanashi sa wo

雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている
在飄細雨的岩石邊 總是小小的開著
Ame no sobo furui wakage ni Itsumo chiisaku saite iru

花はきっと切なかろう
花朵應該很痛苦吧
Hana wa kitto setsuna karou

色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを
在色彩迷濛的雨中 淺粉紅色的花瓣
Iro mo kasunda ame no naka Usu momo-iro no hanabira wo

愛でてくれる手もなくて
無人撫摸
Medete kureru te mo nakute

心を何にたとえよう 花のようなこの心
把心比喻成什麼好呢 像花朵般的這顆心
Kokoro wo nani ni tatoe you Hana no you na kono kokoro

心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを
把心比喻成什麼好呢 受風吹雨打的苦痛
Kokoro wo nani ni tatoe you Ame ni utareru setsuna sa wo

人影耐えた野の道を 私とともに歩んでる
在無人煙的野徑上 和我併肩行走著
Hitokage taeta no no michi wo Watashi totomo ni ayunderu

あなたもきっと寂しかろう
你也一定很寂寞吧
Anata mo kitto samishi karou

虫の囁く草原を ともに道行く人だけど
在蟲兒低喃的草原 一起前行的人們
Mushi no sasayaku kusahara wo Tomo ni michiyuku hito dakedo

絶えて物言うこともなく
無話可說
Taete mono iu koto mo naku

心を何にたとえよう 一人道行くこの心
把心比喻成什麼好呢 單獨前往的這顆心
Kokoro wo nani ni tatoe you Hitori michiyuku kono kokoro

心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
把心比喻成什麼好呢 孤獨一人的寂寞
Kokoro wo nani ni tatoe you Hitoribocchi no samishi sa wo


10.時之歌(時の歌)
作詞:新居昭乃・宮崎吾朗     作曲:新居昭乃・保刈久明

空の 孤独な鷹よ
sorano kodokunatakayo
天空孤獨的鷹啊

風に 抗いながら
kazeni aragainagara
與風抗爭著

そこにあるのは光と闇
sokoniarunoha hikaritoyami
在那光明與黑暗共生

一人だけの空
hitoridakenosora
只有我一人的天空

空を見上げて泣いた
sorawo miagetenaita
仰天而泣

一人生きてる君よ
hitori ikiterukimiyo
獨自生存的你啊

真実の名を 教えておくれ
shinzitunonawo oshieteokure
告訴我你的真名

いつの日か 消えてしまう君よ
itunohika kieteshimaukimiyo
不知何時會消失的你

光が闇に 溶けるように
hikarigayamini tokeruyouni
光明漸漸融入黑暗

心の中を とおりすぎる君の歌を歌うよ
kokorononakawo toorisugirukiminoutawoutauyo
心中仍回響著你的歌  將它繼續歌唱


空を 見上げて泣いた
仰天而泣

一人 生きてる君よ
獨自生存的你啊

真実の名を 教えておくれ

告诉我你的真名

いつの日か 死んでしまう君よ
itunohika shindeshimaukimiyo
不知何時會死去的你

光が闇に 浮かぶように
hikarigayamini ukabuyouni
光明逐漸浮出黑暗

沈黙の中に とおりすぎる時の歌を歌うよ
tinmokunonakani toorisugirutokinoutawoutauyo
寂静中回響着時間的歌  將它繼續歌唱

生まれ 消えていく 儚い命たちよ
umarekieteiku hakanaiinotitatiyo
生繼而消亡  短暫的生命啊

終わりがあり
owarigaari
既有終結

始まりがあるよ
hazimarigaaruyo
也會有開始

忘れないで
wasurenaide
請不要忘記
空の 孤独な鷹よ
sorano kodokunatakayo

天空孤獨的鷹啊

風に 抗いながら
kazeni aragainagara
與風抗爭著

空を 見上げて泣いた
sorawo miagetenaita
仰天而泣的

君よ
kimiyo
你啊


[ 本文最後由 parpy 於 07-3-24 05:48 PM 編輯 ]
 
或許早已明白,但卻始終不願承認,認為不去說、不去想,它就不會成真。
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