鐵之狂傲

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吹拂自忘恩之地的風
Stage 1 幻想風穴

靈「為什麼非得來這種潮濕鬱悶的地方?」
?(喂~~)
靈「咦?終於開始幻聽了嗎?」
萃(哦,真的聽見了。我們可以透過陰陽玉子機交談。)
 (是紫幫我們準備的。)
靈「是啊,好囉唆的陰陽玉。然後呢?是要監視我的一舉一動?」
?「哦?竟然會有人類,真是稀客。」

幽暗洞窟的明亮蛛網 黑谷 寡女

黑「妳是來地底遊玩的嗎?那邊現在正大肆舉辦慶典呢。
  只要是訪客都來者不拒,儘管放鬆心情玩吧。」
萃(……紫準備的這個好像附電視螢幕的手機。)
 (……不過手機是什麼東西?)
靈「現在我面前有隻像是敵人的節肢動物,不管她嗎?
  如果只是單純聊天的話,拜託不要隨便call人家。」
黑「妳很愛自言自語呢,人類,壓力過大?」
萃(……哦,這不是土蜘蛛嗎,真是懷念。)
黑「懷念我?妳是什麼人?
  算了,沒差。看妳一副可疑的模樣,所以我要馬上解決掉妳。」

(推倒黑谷之後)

靈「她有什麼好懷念的?」
萃(呼~咕~)
靈「這是睡著還是肚子餓的聲音……」



締結地上與過往的深邃通道
Stage 2 地獄的深邃通道

靈「這討厭的洞窟究竟要延伸到哪裡啦!」
萃(……已經到了嗎?)
靈「我哪知道,我甚至連我們要去哪裡都不太清楚。」
?「妳是人類嗎?人類到舊都去做什麼?」
靈「舊都?」

地殼下的嫉妒心 水橋 帕露希

帕「難道妳的目的是我們受到詛咒的力量?」
萃(少來,那有什麼好希罕的。)
 (妳是橋姬嗎?)
帕「妳認識我?妳究竟是誰?」
靈「我根本不認識妳。」
萃(她是以嫉妒心為本能行動的卑賤妖怪。妳在這裡守衛通往地底的橋樑嗎?)
帕「竟然敢瞧不起我。人類還不是一樣害怕妳口中的卑賤力量。」
靈「拜託,我根本就不認識妳耶。」
帕「恐懼的妖怪原本是被封印著,不過妳就再體會一次這股力量吧!」

(推倒橋姬之後)

靈「妳們不要自顧自的聊起來行不行。」
萃(差不多快到了。)
靈「咦?到哪裡?」
萃(我們居住的世界。)
靈「嗄?我們究竟是前往哪裡啊……」



遺忘的飛雪舊都
Stage 3 舊地獄街道

?「妳還滿有兩下子的。雖然我不知道妳是何方神聖,
  不過面對來踢館的人,禮貌上就是要全力還擊!」

?「不錯,我喜歡!看來我們可以玩的更開心呢,妳可要跟緊別掛點了哦!」
靈「我可沒心情陪妳喝酒。」

靈「喂!不要在人家眼前晃來晃去,煩死了!」
?「哎呀,真是不給面子。難得有地上的人來到我們地底的說。」
萃(哦!我還以為是誰呢,這不是勇儀嗎?好久不見了。)
勇「嗄?妳怎麼會認識我……妳是誰?」
萃(是我啊,是我!我只是暫時到地上去晃晃,別告訴我妳已經忘了我是誰。)
勇「這醉茫茫的聲音……難道是萃香!?」
萃(真希望我們四人能再去登山。)
勇「天哪,妳怎麼變的這麼多……看起來好像人類的巫女?
  妳什麼時候有這種變裝的興趣了?」
靈「我哪知道,妳聊天的對象又不是我。」
勇「嗯?萃香她人在哪裡?」
靈「她人在地上。等一下,妳認識她?」
勇「地上?哦,原來是透過那顆珠子聽見聲音的。」
靈「既然妳們是朋友的話,那麼妳也是鬼囉?」

眾人皆謂怪力亂神 星熊 勇儀

勇「當然,我和萃香都是山上的四天王之一,力之勇儀。不過我現在不在山上就是。」
靈「嗯~所以妳們準備大舉進攻地上?」
勇「哈哈哈!我現在何必進攻地上世界呢!
  這裡雖然以前是地獄,不過現在可是我們的樂園。
  我們反倒很感謝地上的賢者們呢,沒有任何人會來打擾我們。
  不過更重要的!妳雖然是人類,不過身手卻十分了得呢。而且又是萃香的朋友。
  好久沒有這麼興奮了!」
靈「為什麼我身邊都是這種人……」

(推倒勇儀之後)

勇「了不起!不愧是萃香的朋友,真厲害!」
靈「所以說,妳們真的不想進攻地上嗎?」
勇「絕對沒有,這是鬼的約定。
  我們鎮守被打落地底的怨靈們,交換條件是地底世界交給我們。
  地底世界是我們的樂園,現在我們對地上已經興趣缺缺了。」
萃(可是最近很奇怪呢,怨靈隨著溫泉一起跑出來了。)
勇「哦,是萃香嗎。妳說怨靈?」
萃(沒錯,怨靈混在地靈當中跑出來。要是置之不理的話,事情可就大條了。)
勇「唔……?真是怪了,記得的確有人負責看守啊。」
靈「妳們在說什麼?我可沒有聽誰提起什麼怨靈的哦?」
萃(因為沒有人向妳說明嘛。)
 (反正我拜託這個人類幫我調查就是了。)
 (既然我們的行動已經曝光了。)
勇「哦,原來如此!那麼就拜託妳囉,人類!」
靈「可是我根本就不知道要去哪裡,還有該調查什麼。」



人人避之唯恐不及的恐怖之眼
Stage 4 地靈殿

靈「聽說這座豪宅有操縱怨靈的敵人?」
萃(嗯,八九不離十。)
靈「雖然是偷溜進來的……反正也是妖怪的住處,隨便啦。」
萃(這座豪宅的主人是全地底最惹人厭的傢伙,她控制了許多怨靈。)
靈「全地底最惹人厭的傢伙嗎?是不是脾氣超級惡劣?」
萃(不不不,她的個性相當文靜,而且十分彬彬有禮,是個大好人。不過……)
?「……竟然有訪客?真是稀奇……看來我的貓煩擾到妳了。」
靈「哦,妳就是人見人厭的人嗎?」
?「這話說的真難聽。
  嗯……看樣子妳想和我開打吧。不過卻沒有非打不可的理由。」
靈「竟然讓妳看了出來,我的確沒什麼非打不可的理由。」
?「妳現在正慌張的想理由吧……怨靈、鬼?溫泉?強盜!?」
靈「妳……妳怎麼知道我在想什麼!」

怨靈也畏懼的少女 古明地 悟

悟「沒有任何事情能隱瞞我。
  不好意思,我是古明地悟,這座地靈殿的主人。
  我的第三隻眼能將妳心裡所想的事情一五一時告訴我,不管妳願不願意。」
靈「妳能讀取我的心思?嘿,大家討厭妳不是沒有道理的。」
萃(我說吧?沒有人想和她在一起。好,加油吧。)
靈「是妳帶我來的耶,想想辦法吧!」
悟「妳在和誰說話……? 噢,原來地上有隻鬼,這我倒不清楚。」
萃(諒她再厲害也無法知道我的心思吧,距離這麼遠。這裡是安全地帶。)
靈「真是不公平。算了,只好趁她讀取我的心思之前擊敗她了。」
悟「「只要擊敗操縱怨靈的我,那隻鬼就滿意了」……
  嗯~很抱歉,就算擊敗我也無法改變任何事實。」
萃(和她打長期戰太危險了,趕快趁心思被看光光之前擊敗她!)
悟「妳心裡在想「唔,她真的是幕後黑手嗎?」對吧。
  嗯?「管她那麼多,打就是了」?」
靈「順便告訴妳,我心裡正想著早點回地上去泡溫泉!」
悟「看來妳似乎不想和平解決。妳的記憶中所描繪的彈幕,我全部看的一清二楚!」

(打到一半)

悟「接下來才正要開始,和自己的心理創傷一同沉眠吧!」

(推倒小悟之後)

悟「了不起。以為妳是地上的人類,太小看妳了。」
靈「嗯~總覺得剛才的彈幕好像在哪裡看過……」
萃(喂喂喂,剛才那是我的招式耶,拜託妳牢記著點。)
悟「剛才我從妳的記憶深處挑選了看起來比較強的彈幕來用。」
靈「咦?」
悟「哦,現在又想起更強的彈幕了嗎?嗯,值得參考。」
萃(對了,妳就告訴她如此這般吧。)
靈「如此這般、※&☆◎……這樣嗎?」
悟「不需要任何語言。噢,跑出怨靈的間歇泉嗎……
  那就是我的寵物所管轄的範圍了,我帶妳們去中庭吧。」
靈「中庭?」
悟「妳們可以從中庭前往地下更深的地方。」
靈「哇~我不想再往地底下鑽了。」
悟「「這下子要泡溫泉更難了」是嗎……」



過往的業火
Stage 5 灼熱地獄遺跡

靈「這是什麼鬼地方,怎麼這麼熱!」
萃(那座地靈殿啊,)
 (舊都不再當成地獄使用時,地靈殿就蓋在灼熱地獄的位置。)
 (灼熱地獄是同時兼顧怨靈和間歇泉的場所,所以我們才會來這裡。)
靈「什麼,灼熱地獄?來到這麼深的地方真的沒問題嗎?」
 「又是貓……那隻貓從地靈殿開始就一直跟著我們,真討厭。」
萃(的確很可疑。)
?「噹噹~!灼熱地獄好玩嗎,姊姊?燒盡身軀與靈魂的業火。」
靈「哇,原來妳不是貓?」
萃(不,我覺得她夠像貓了。)

地獄的輪禍 小燐

燐「貓是貓,不過可別誤以為我是普通的貓哦。
  這裡以前還是真正的地獄的時候,我就一直努力的活著,
  現在我終於能捕捉並且操縱屍體和怨靈了。唔~努力果然是有回報的。」
靈「什麼?怨靈?意思是我們最好在這裡解決掉她?」
萃(哦,原來妳是地獄的火靈車嗎,哈哈。)
【註:火の車=將死者載往地獄的靈車=經濟艱難】
靈「嗯?我們神社現在的確是經濟艱難,怎麼現在又提?」
燐「我可是妳的火靈車哦,姊姊。
  只要我發現屍體,我就會用手推車送到地獄去!姊姊的屍體也順便讓我送吧!」

(教訓小燐一頓之後)

燐「嘩~姊姊真是厲害,好可怕的力量。」
靈「她是怎麼了啊,真是怪貓。不過只要擊敗她,間歇泉就會恢復原狀了吧?」
燐「不不不,間歇泉不是我的管轄範圍。」
靈「那麼帶我們去找管理人吧。」
燐「去找她嗎,她應該在地底的核心……
  嗯~雖然不太建議去,不過姊姊擁有這麼強的力量,要推倒她不是問題!」
靈「聽著雖然有幾分自信,但是又覺得有點不安……」
萃(別擔心,妳不可會輸的。)
靈「對了,妳是不是很了解地底?」
燐「好了啦,別擔心,我會幫姊姊妳撿骨招魂的。」
萃(要是屍體被她抬走,靈魂就無法前往彼岸,)
 (會變成怨靈永遠在地底徘徊。這下子更不能輸了。)
靈「隨便,管他誰來我都不會輸的。」



熾熱猛烈的第二太陽
Stage 6 地底都市最深處

燐「對了,有件事我忘了說。」
靈「?」
燐「要是妳死在這裡,屍體會被燒的連灰都不剩。
  如果我想要屍體的話,還是應該在這裡就解決姊姊妳!」

靈「嘩~我不行了!這種地方怎麼待的下去,肺都要燒焦了!」
萃(因為這裡是以前灼熱地獄的最深處。)
 (絕大多數墜入地獄的罪人都不願意再來到這裡第二次。)
靈「以前的人真辛苦,死後還得被送到這裡來。」【哪像現在的地獄,有映姬有小町】
?「好久沒看到罪人了。竟然被打落早就遭人遺忘的灼熱地獄,妳一定很笨對吧?」
靈「我才不是被送來的,只是來晃一晃。」
萃(這傢伙是地獄鴉,在灼熱地獄啄食死者屍肉的爛鳥。)
靈「烤肉當主食?總有一天會得成人病。」
萃(間歇泉和怨靈的噴發,原因都是這座灼熱地獄遺跡。)
 (所以我才會想來看看……)
 (不過,看起來這傢伙吸收了挺棘手的東西呢。)
靈「嗄?棘手的東西?」
空「妳在嘰哩呱啦什麼?是不是為了祭我的五臟廟才跑來晃晃?」
萃(我在她身上感覺到一股不屬於地獄的力量……)
 (她吸收了神之力吧。)
空「再繼續耗下去,妳的身體就會逐漸烤熟。
  雖然我想馬上吃掉妳,不過這事可急不來。要花時間慢慢烤才能烤出誘人美味。」
靈「哼,在那之前我早就揍扁妳了。
  現在的人類可不怕灼熱地獄,更何況是住在這裡的臭烏鴉。
  地上那些整天翻垃圾的烏鴉還比較可怕呢。」【文文:…………】

難以駕馭的神之火 靈烏路 空

空「哼哼,妳不怕灼熱地獄是嗎。那麼更恐怖的高溫高壓世界又如何?」
萃(哎呀~我真笨。)
靈「嗯?怎麼了?」
萃(我所感受到這傢伙身體裡的,是八咫烏的力量啦。)
靈「八咫烏?烏鴉裡的八咫烏?我怎麼覺得她像俄羅斯娃娃。」
萃(八咫烏是掌控終極能量的神明,或許靈夢妳快溜比較好。)
空「太可惜了,妳們已經逃不出地獄的鎔爐了。
  連時間都能扭曲的超高溫、超高壓世界,將會大幅改變地上世界的景觀。
  這股終極的能量正是核融合!妳們也和我融合【Final Fusion?】為一體吧!」


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原文

忘恩の地から吹く風
Stage 1 幻想風穴

霊「何でこんなじめじめした所に来なきゃいけないの?」
?(……お~い……)
霊「うぇ?ついに幻聴が。」
萃(お、ほんとに聞こえた。その陰陽玉、会話が出来るんだって。)
 (紫が用意したんだよ。)
霊「へぇ、うるさい陰陽玉ねぇ。
  それは何?私を監視しようっていうの?」
?「おお?人間とは珍しいねぇ。」

暗い洞窟の明るい網 黒谷 ヤマメ

ヤ「地底に遊びに来たのかい?あそこは今お祭り騒ぎよ。
  誰も拒みゃしないから楽しんでおいき。」
萃(……紫が用意したテレビ付き携帯電話みたいなもんだって。)
 (……でも、携帯電話って何?)
霊「今、目の前に敵らしき節足動物がいるんだけど~。無視なの?
  ただの雑談だけなら喋らないでくれる?」
ヤ「独り言の多い人間ねぇ。ストレス?」
萃(……お、土蜘蛛じゃん。懐かしいねぇ。)
ヤ「私が懐かしい?あんた、何者?
  まあいいわ、胡散臭いからこの場で倒してあげる。」

霊「懐かしいって何?」
萃(……ぐ~……ぐ~)
霊「寝ているのか。お腹が空いているのか……」



地上と過去を結ぶ深道
Stage 2 地獄の深道

霊「この穴、何処まで続いているのよ!」
萃(……もうついたかえ。)
霊「知らないわよ。何処に向かっているのかもよく判らないのに。」
?「もしかして人間?人間が旧都に何の用?」
霊「旧都?」

地殻の下の嫉妬心 水橋 パルスィ

パ「まさか私達の呪われた力を目当てに?」
萃(うんにゃ、そんなの興味ないよ。あんたは橋姫かい?)
パ「私を知っているって、貴方は何者?」
霊「私はあんたの事なんて知らん。」
萃(嫉妬心に駆られる下賤な妖怪。ここで地底との橋を守ってるのかい?)
パ「ふん。舐められたもんね。
  その下賤な力が人間には身近で恐ろしいのに。」
霊「いやだから私はあんたの事なんて知らんけど。」
パ「封じた筈の恐怖の妖怪、今一度味わうと良い!」

霊「勝手に話を進めないでよ。」
萃(そろそろ着くよ。)
霊「へ?何処へ?」
萃(我々が住む世界へ。)
霊「ああん?一体何処に向かっているのよ……」



忘れられた雪の旧都
Stage 3 旧地獄街道

?「あんた、なかなかやるね。何者か知らんけど、
  暴れる奴には暴れて迎えるのが礼儀ってね!」

?「気に入った!もっと愉しませてあげるから、
  駄目になるまでついてきなよ!」
霊「あんたと酒呑んでく気は無いんだけど。」

霊「うぎぎ、目の前をうろちょろと邪魔よ!」
?「あらあら、つれないねぇ。
  地上の奴らが降りてくる事なんて殆ど無いのに。」
萃(おう! 誰かと思ったら勇儀じゃないか、久しぶり。)
勇「あん?私を知ってるって、貴方……何者?」
萃(私だよ私。暫く地上に遊びに行ってたからって
  忘れて貰っちゃ困るねぇ。)
勇「その酔っぱらった声……もしかして萃香!?」
萃(また、あんたらと四人で山登りたいねぇ。)
勇「あれまぁ、随分と様変わりしちゃって……
  まるで人間の巫女の様よ?いつからそんな趣味になっちゃったのさ。」
霊「知るか。あんたが話している相手は私じゃないわ。」
勇「うん?萃香は何処に行った?」
霊「あいつは地上にいるよ。
  何? あいつと知り合いなの?」
勇「地上?ああ、その珠から聞こえてきているのか。」
霊「知り合いって事は、あんたも鬼なのね?」

語られる怪力乱神 星熊 勇儀

勇「もちろん。私は萃香と同じ山の四天王の一人、力の勇儀。
  ま、山っていっても今は山に居ないけどね」
霊「ふ~ん。で、あんたらが地上を攻めようっていうの?」
勇「あはははは!何で今更地上を攻める必要があるのよ。
  地獄だったここも今や我々の楽園、
  地上の賢者達にも感謝しているよ。邪魔も入らないしね。
  それより、あんた!人間の癖に強いし、
  萃香とも知り合いみたいだし久しぶりにわくわくしてきたよ!」
霊「……どうして私の周りはこんな奴ばかり集まってくるのよ。」

勇「お見事!
  流石、萃香の知り合いだけあるね!」
霊「で、本当に地上を攻める気はないの?」
勇「ないない、鬼の約束さ。
  地下に堕とされた怨霊達を鎮める代わりに
  地底世界は私達の物になったんだ。
  地底世界は私達の楽園、今更地上に興味は無いよ。」
萃(それがさぁ、何か最近おかしいんだよ。
  温泉と一緒に怨霊も出てきちゃってさ。)
勇「お、萃香。 って、怨霊だって?」
萃(そう、地霊達と混じって怨霊がね、
  このまま放って置くと不味い事になるよ。)
勇「……う~む?
  おかしいなぁ、ちゃんと見張ってる奴がいる筈。」
霊「何の話?怨霊だなんて私は説明受けてないわよ?」
萃(説明してないもん。)
 (ま、そんな訳でこの人間に調査をお願いしたわけさ。)
 (我々じゃあ、内密に動けないしね。)
勇「おお、そうかい!じゃよろしく頼むよ! そこの人間。」
霊「何処に行って何を調査すりゃ良いのか全く判らんっちゅーに。」



誰からも好かれない恐怖の目
Stage 4 地霊殿


霊「このお屋敷に怨霊を操っている。敵がいるって言うの?」
萃(うん、恐らくね。)
霊「勝手に忍び込んじゃったけど……まぁどうせ妖怪の住処だしどうでも良いか。」
萃(ここは地底一の嫌われ者の館なんだ、ここの主は数多くの怨霊を従えている。)
霊「地底一の嫌われ者ねぇ。よっぽど性格が悪いのかな。」
萃(うんにゃ。性格は大人しいし、物腰は柔らかくて良い奴なんだけど……)
?「……来客なんて珍しい。
  ……なるほど、私の猫が迷惑を掛けてしまったようね。」
霊「お、嫌われ者かしら?」
?「酷い言われようね。
  ……ふ~ん
  ……私と戦う気があるようね。しかし大した理由も持っていない、と。」
霊「よく判ったわね。確かに大した理由も持っていないわ。」
?「……今、慌てて理由を考えているね……怨霊、鬼? 温泉? 強盗!?」
霊「な!何故考えている事を!」
さ「私には隠し事は一切出来ませんよ。
  申し遅れましたが、私はさとり、この地霊殿の主です。
  私の三つ目の目は、貴方の考えている事を嫌でも教えてくれるのよ。」
霊「考えている事が判るって?げげげ、そりゃ嫌われるわね。」
萃(だろ? 一緒にいたくはないわな。さ、頑張れ。)
霊「萃香がここに連れてきたんでしょ?何とかしなさいよ。」
さ「一体、誰と話しているの……?
  ……そう、地上に鬼がいるのね。知らなかったわ。」
萃(流石に私の考えている事までは判るまい。遠いもんね。安全地帯だ。)
霊「ずるいわねぇ、仕様が無い。心を読まれる前に倒すしかないのかな。」
さ「「怨霊を操っている私を倒せば鬼も満足するわ」。ふ~ん。
  残念ながら、私を倒したところで何も変わらないと思うけど。」
萃(こいつ相手に長期戦はやばいね。心を丸裸にされる前にやっちゃいなよ!)
さ「「う~ん、本当にこいつが黒幕かしら?」と考えているのね。
  え?「どっちでもいいや、倒しちゃえ」ですって?」
霊「ついでに早く地上に帰って温泉に入ろうと考えてるわ!」
さ「貴方には平和的に解決するという心は持っていないようね。
  私には見えるわ、貴方の心の中に思い描いている弾幕が!」

さ「さあ、ここからが本番よ!眠りを覚えます恐怖の記憶で眠るがいい!」

さ「出来るわね。地上の人間だと思って舐めてたわ。」
霊「う~ん、どっかで見た事のある弾幕だったけど……」
萃(おいおい、さっきのは私の技だよ。覚えておいて欲しいねぇ)
さ「貴方の心の奥底にあった技から強そうなのを選んだの。」
霊「え?」
さ「あ、今もっと強い技を思い出したわね?ふむふむ、参考にしておくわ。」
萃(そうだ、かくかくしかじかって伝えてよ。)
霊「かくかくしかじか。で、良いの?」
さ「言葉は不要ですわ。そう、怨霊の湧く間欠泉ですか……
  それなら私のペットの管轄ね、中庭を開けてあげるわ。」
霊「中庭?」
さ「中庭から、さらに地下深くへ潜れます。」
霊「うへぇ、もうこれ以上地下に潜るのは嫌ねぇ。」
さ「「温泉に入るのがさらに遠くなる」ですか……」



昔時の業火
Stage 5 灼熱地獄跡

霊「何よここ、暑いなんてもんじゃないわ!」
萃(あの地霊殿はね。)
 (旧都が地獄でなくなった時に灼熱地獄があった場所に建てられたんだ。)
 (灼熱地獄は怨霊と間欠泉の両方を扱える場所だからここに来たんだよ。)
霊「なんだって灼熱地獄だって?このまま深く降りていって大丈夫なのかな。」
 「……また猫だ 。あの猫、地霊殿からずっと付いてくるんだけど、何か嫌ねぇ。」
萃(怪しいねぇ)
?「じゃじゃ~ん。お姉さん、灼熱地獄を楽しんでるかい?躰も魂も焦がれる業火。」
霊「ありゃ、猫じゃなかったのか。」
萃(いや、十分猫のままだと思うよ。)

地獄の輪禍 お燐

燐「猫は猫でも、そんじょそこらの猫と一緒にしてもらっちゃぁ困る。
  ここが本当の地獄であった時代から、細々と生きながらえて
  ようやく死体や怨霊を捕まえて操れるようになったのさ。
  く~、涙ぐましい努力の甲斐があった。」
霊「何だって?怨霊?
  つまりこいつはここで仕留めておいた方がいいって事ね。」
萃(ほう、あんたは火の車って訳ね。ほうほう。)
霊「え?まぁ確かにうちの神社は火の車だけど、何で今?」
燐「お姉さん、火の車はあたいだよ。
  死体を見つけちゃこの猫車で運ぶんだ、地獄までね!
  お姉さんの死体も運んであげるよ!」

燐「く~、お姉さんしびれるねぇ。その強さ、堪らないわぁ。」
霊「何よこいつ、変な猫ね。
  でも、こいつを倒したから、間欠泉は元に戻るのかな?」
燐「いやいや、間欠泉はあたいの管轄ではないね。」
霊「じゃ、案内して。その管轄の奴がいるところまで。」
燐「あいつの所ねぇ。地底の核にいると思うけど……
  う~ん……お勧めしないけど、まぁ、お姉さんの強さならあるいは!
  じゃんじゃん当って砕けて。」
霊「何か自信が付くような不安になるような。」
萃(大丈夫だよ、負けやしないって。)
霊「そりゃあんた。あんたは地底をよく知ってるかも知れないけどさぁ。」
燐「ささ、心配要らないわ。お姉さんの骨と魂は拾ってあげるから。」
萃(こいつに死体拾われたら、もうあの世にも行けないよ。)
 (怨霊として地底を彷徨い続ける事になる。こりゃぁ負けられないねぇ。)
霊「いいよもう。何が来ても負ける筈がないわ。」



荒々しき二つ目の太陽
Stage 6 地底都市最深部

燐「そうそう、一つ忘れたよ。」
霊「?」
燐「地獄の底で死ぬとみんな焼けて灰すら残らない。
  死体が欲しけりゃ、やっぱりあたいがお姉さんを仕留めないとね!」

霊「だ~、もう駄目!こんな場所、数分と居られないわよ。肺が焼けるわ。」
萃(そりゃ、灼熱地獄だった場所の底の底だからねぇ。)
 (多くの罪人が二度と行きたくない地獄に、この地獄を選んだ位さ)
霊「昔の人は大変だったのね、死んだ後もこんな場所へ行かされるなんて。」
?「久しぶりの罪人ね。
  忘れられた灼熱地獄へ落とされるなんて、相当なうっかりさん?」
霊「落とされた訳じゃない、小旅行みたいなもんよ。」
萃(こいつは地獄鴉、灼熱地獄で死者の肉を啄む下賤な鳥さ。)
霊「焼き肉が主食なのね、いつか成人病になるよ。」
萃(間欠泉が湧くのも怨霊が湧くのも、全てはここ灼熱地獄跡に原因がある。)
 (だから来てみたんだけど……)
 (でも、どうやらこいつ、厄介なもん飲み込んだみたいだねぇ。)
霊「あん?厄介なもん?」
空「何をごちゃごちゃ言ってるの?貴方は食べられる為に小旅行に来たんでしょ?」
萃(何か、地獄には不釣り合いな力を感じるよ、こいつ……)
 (神を飲み込んだね。)
空「こうしている間にも、貴方の躰はじっくり焼けていく。
  今すぐ食べたいけど焦りは禁物、美味しく頂く為には時間をかけて焼かないと。」
霊「ふん、その前にあんたが飛べなくなるよ。
  今の人間は灼熱地獄なんか怖がらない、ましてやそこに住む鴉なんて。
  地上で生ゴミを漁る鴉の方が怖いわ。」

熱かい悩む神の火 霊烏路 空

空「ふふふ、そう、灼熱地獄は怖くないの。
  じゃあ、もっと恐ろしい高温高圧の世界ならどうかしら?」
萃(あちゃ~こいつは拙い。)
霊「ん?どうしたの?」
萃(こいつの体の中から感じる力、これは八咫烏の力だよ。)
霊「八咫烏? カラスの中にヤタガラス?ロシアの人形みたいね。」
萃(八咫烏は究極のエネルギーを操る神様だ。霊夢も逃げた方がいいよ。)
空「残念でした、もう地獄の釜から逃げ出せない。
  時間すら歪む超高温、超高圧の世界は地上の姿を大きく変貌させるでしょう。
  その究極のエネルギーこそ核融合!貴方も私とフュージョンしましょ?」
 

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